「いいよなあ男」
「・・・・。何の話だ?」
「いや楽じゃん?半裸で歩いてても怒られないし生理もないし」
「それは女として言っていいことなのかお前」
「六年間付き合ってきて未だに私のこと女扱いしてくれる留三郎が好きだよ。他の奴らもう下ネタにも全く動じないもん。あ、文次郎は例外か」
「それ結構由々しい問題じゃないのか?行動改めろよ」
「今更女らしくなったってしょうがないっていうか引かれるだけでしょ。文次郎に鉄粉お握りぶつけられて『痛いよう・・・っどうしてこんなことするの?』とかいう私とか。食満どう?」
「簀巻きにして海に還す」
「ひどくない?仙蔵だって『校門の傍の柿木に吊るす(逆さに)』で許してくれたのに」
「それもどうかと思うんだが」
「(逆さに)って所が仙蔵だよね。でも海に還ったら死んじゃうじゃん!」
「お前は一回生まれ変わったほうがいいと思うけどな」
「留三郎のくせに・・・私が生まれ変わって女らしくなったら篭絡してやるから覚悟しろ!」
「え、死ぬこと前提?やめろってどうせお前じゃ生まれ変わるにしてもたかが知れてるよ」
「なんだこれ?なんで死ぬなって言われているのに胸には虚しさばかりが募るのだろう」
「それは俺にあまりフォローする気がないからだろう」
「死ね死ね食満!お前パソコンで変換するときしょくまんって打たなきゃいけなくて精神的にきついんだよ!」
「俺の所為じゃねーよ!辞書登録しろ!」
「お前たちは何を騒いでいるのだ。みっともない」
「あ仙蔵!食満が私におしゃぶりを強要するの・・・私もうどうしたらいいか」
「あああああああああ!!してねえよ馬鹿!何言ってんだ!」
「ここはに乗っかって留三郎をからかうべきなのかの言動の有得なさに突っ込むべきなのか迷うところだが」
「迷うまでもなく後者だろ!」
「酷い仙蔵!巷で人気の仙蔵ドS説にも負けず(まあそれはそれで萌えるんだけど)お茶目なノリのいい人像を押してきた私の立場はどうなるの!」
「(まあそれはそれで萌えるんだけど)が気がかりなんだが・・・私にも限界があるぞ。お前におしゃぶりを強要しても全く意味が無いことは皆が知っていることだからな」
「お前は何言ってんだ仙蔵?!キャラ的にだめだろ!おしゃぶりとか言っちゃ駄目だろ!」
「留三郎も駄目なキャラだと思うけどね。ギリギリ」
「お前の所為だろう。なんでお前が交じるといつもいつも話題が下ネタになるんだ」
「それは私が聞きたい。小平太なんか下ネタで盛り上がるために私を酒宴に招いてる気がする」
「確かにな。お前が居ないといまいち盛り上がらんからな、下ネタは」
「私だって好きで下ネタばっかり話してるわけじゃないよ!」
「「嘘吐くな」」
「うーわー腹立つー。何も一緒に言わないでも」
「皆思うことは同じなんだよ」
「私の所為にばっかりしないでよ。小平太だって率先してやってるじゃん」
「小平太はお前とは違う次元で馬鹿だからそこまで深い下品な妄想話はできまい。お前は下手に頭が回るだけに話が酷すぎる」
「黙れアマミノクロウサギが!何その言い草?私を妄言の塊みたいに言わないでよ。大体仙蔵だって結構えげつないこと平気で話してるでしょ!?」
ピーピーピーピーポーなんて話は幾らなんでもしていないが」
「お前・・・そんなこと言ったのか」
「おうよ!言ったとも!何か文句あるか!ついでにこの前は風邪引いた彼女に「俺の注射器で・・・」ていう話をしてそれはもう盛り上がってました」
「詳しく聞かせろ」
「仙蔵?!」
「ほら留三郎も聞きたいでしょ?ちなみに注射器というのはもちろんあれのことです☆」
「あれとか言うなあああああ!!!」
「留三郎?!なんで泣いてるの?!」
「あ、伊作だーやっほー。私が下ネタを飛ばしたらなんかショックだったみたいで。酒宴のときなら怒らないのに変な奴。いいこだから泣くなお留ちゃん」
「お留ちゃんって言うな!あと泣いてねーよ!これは汗だ!」
「破滅的に言い訳が下手だな留三郎・・・」
「留三郎はお酒飲むと寛容になるからね。やっぱり素面のときはきついんじゃないかなの下ネタは。で、何の話してたの?」
「伊作頑張って自然な流れで話の内容にたどり着いたのは誉めてあげるけど顔が真っ赤だよ。台無しだよ」
「え、そ、そう?」
「気になるなら素直に気になると言えばいいものを。別に照れることでもあるまい」
は少しは照れろ。自重しろ」
「あ、それは僕も同感かな」
「もう伊作には話してあげません。薬棚の下から三番目の右から二番目の引き出しに四つに折りたたんで入れてある春画でもみて妄想してください」
「!!!ちょっとまってなんでが僕の春画の隠し場所知ってるの?!」
「男の部屋に上がりこんで春画探さないなんて馬鹿のすることよ」
「馬鹿はお前だ!!!」
「まさか六年全員知ってるのか
「六年生から四年生までは全部知ってます!小平太は隠してないけどね。床に落ちてる」
「なんか僕今猛烈に哀しいんだけど・・・今月最大の不運なんだけど」
「春画の隠し場所なんかまた変えればいいんだよ。大丈夫めげるな!」
「うんだからお前の所為だからな
、鉢屋は何処に隠しているんだ、春画」
「え?なんで?」
「この間の落とし前をつけてやりたいのだ」
「何されたんだ仙蔵」
「五年生相手でも容赦ないね仙蔵」
「鉢屋に手加減なんぞいるか。とにかく教えろ
「ああー。枕カバーの中」





「「「・・・・・えええええええ」」」


せんぞうは このよにはふれてはならないものがあるとしって はちやをしゅんがねたでからかうのは やめてあげました。 とめさぶろーは このおんなをぜったいそつぎょうまでにこうせいさせなければ よめのもらいてがなくなってしまう としんぱいしました。 いさくは ぼんやりと きっとばしょかえてもだめなんだろうなあ とおもってなんだかかなしくなりました。