「あ 花房牧之介だ」
「ほんとだ!どうやって入ったんだろう」
先輩どうしますか?」
「うんそうねー。取り敢えず投石ー!投石ー!!」
「「「「「おー!」」」」」


「わー!待て待て!出会いがしらに石を投げるとは何事だー!」
「なんで花房牧之介にはあたるんだろう?僕らが投げる石はいつも味方に当たるはずなのに」
「庄ちゃんいつも」
「冷静ね」
「いやでも三個私に当たってるよよい子達 後頭部がボコボコだよ
「たんこぶできてますよ先輩ー。ぶつけたんですか?」
「三次郎とぼけても駄目だからね 私に石ぶつけてくれたのはきみと団蔵と喜三太ちゃんだからね おねえさんみてたから」
「ふげっやばい・・・!」
「はにゃー!どうしよう金吾、先輩根に持ちそうで怖いよ」
「喜三太聞こえるよ!」
「きみたち私のことをなんだと思っているのか一度詳しく聞かせてくれるかなー?」
鬼!
性悪!
変態!
「すごくショックなんだけど・・・さっきまでの和気藹々とした空気は幻?」
「先輩たちが言ってたのを真似してみましたー」
「何?私そんなにもあいつらに陰口を言われていたのか六年も連れ添って」
「仲良しですねー」
「兵太夫何処をどうとれば仲良しにつながるのか詳しく聞かせてくれるかな?今友情に皹が入ろうとする瞬間だよ まさに」
「厭味でーす」
「流石仙蔵の秘蔵っ子だね!仙蔵以上に素質あるよ!泣きそうだよ!」




「お前ら俺を無視するな!」
「アッまだいたのお前」
!なんだお前はいつもいつも!この前だって食堂で渋柿を食わせてきたりとか・・・女子のくせに生意気だぞ!」
「先輩そんなことしたんですか・・・」
「それは牧之介が私の昼ごはん横から掻っ攫って食べようとしたからだよ?そんなに腹減ってるなら何か食べさせてあげようと思って・・・。親切心だよ金吾」
「渋柿を選んだところに悪意を感じるんですが」
生ゴミ_よりましじゃない庄ちゃん」
「生ゴミが選択肢にあったんですか!?」
「勿論あったよ虎ちゃん!でも夏だったからやめたの」
「でもあの渋柿腐ってたぞ!お陰で腹を壊したじゃあないか!」
「熟れたら少しは甘いかと思って」
「甘いわけないじゃないですか!」
「やだなー乱太郎。わかってやってるのよ」
「先輩・・・ほんとに性悪ですね・・・」


、貴様のような外道に構っている暇は無い!すぐにわが宿命のライバル戸部 新左エ門のところへ案内しろ!」
「やだよ。私だってお前に構っているほど暇じゃないよ。折角は組の皆の宿題手伝おうとしてたのに」
「そうだそうだ!先輩だってたまには忙しいんだぞ!」
「団蔵の宿題は手伝いません」
「ごめんなさいせんぱいー!!」


「とにかく牧之介、皆忙しいんだ、もう帰れよ」
「そうだそうだ!」
「あ、あそこに戸部先生がいる!」
「あれ。じゃあ本人に片付けてもらおう。おーい戸部先生−っ!客ですよ!」
「・・・げっ・・・・」


「ふっふっふわが宿命の・・・」
「うるさいよ牧之介」
「もっと言いいなしんべえ」
「俺の台詞邪魔するなー!!」
「どうしますか?戸部先生」
「なんで私を呼んだんだ・・・」
「花房牧之介が呼べというので」
「宿敵じゃないというのに・・・」
「大丈夫です誰もが知ってますよ!
「・・・・そうだ、折角だ、お前やれ」






「あーはーい!・・・って全力で嫌に決まってるだろーが!!なんでそうなるんですか!」
「お前剣術は出来るだろう」
「そうなんですか先輩!」
「めちゃくちゃキラキラした目で見られてる・・・」
「この輝く目を裏切るのか
「何?この私が悪いみたいな・・・」
「成績下げるぞ」
「卑怯者ー!剣豪のくせに!!」
「減点」
「・・・・・・あーっ!!大人って汚いーっ!!」
「これも授業の一部だ」
「今考え付いたでしょうその言い訳」

「と、いうわけで先輩VS花房牧之介の決闘をはじめまぁああす!一席三文どぇえええええす !」
「ほう、と花房牧之介か。一席買おう」
「毎度ありーっす!立花せんぱい」
「私も一席買うぞー。お似合いじゃないか!結婚すればいいのにな!
「それは流石に酷すぎるぞ小平太・・・あ、俺も一席くれきり丸」
「食満先輩七松先輩毎度ありー!」
「下らんことに大騒ぎしてるな」
「(・・・そういいながら財布を出しているのはお前だ)」
「僕と長次と文次郎にも一枚ずつくれる?」
「(・・・先輩人気あんなあ)」





「ああああ私のプライベート(?)が売られている というか六年は全員暇なの?
「そこは触れないで・・・!他の学年の先輩方も集まってきてますよ」
「はっはっはっ!公衆の前で私に負けるのが怖いか!」
「彼は年下のしかも女と戦わせられていることに関して疑問は無いわけ?」
「だってくの一教室は学園で最強のクラスじゃないですか」
「私くの一教室ではわりと弱いんだけどね!」
「はにゃー。先輩って女の子苦手なんですか?」
「いや好きだよ。可愛いしいい匂いするし・・・でもちょっとこう・・・接し方が」
硬派な中二男子みたいだなおまえ・・・」
「・・・戸部先生その感想は時代的にどうかと思いますよ」
「いい匂いするし・・・もどうかと思うぞ」
「こらー!だからこの天下の剣豪・花房巻之助を無視するな!」
「お前さっきから無視するなしか言ってないけど・・・大丈夫?」
「うるさあああい!言ってるけどお前らが無視するんじゃないか!」
「存在感の無い剣豪・・・」
「いや剣豪じゃないんだ」
「あ、そっか」
「コラァ!お前やる気あるのか!?」
「足の小指の爪の甘皮ほどもないよ!どうせ相手は牧之介だし」
「何ぃ!?貴様ぁ私のような大剣豪を前にしておいて!!」
「よくいうよ。言っておくけどね、私は格下しか相手にしません!

「胸張って言うことかよ?」
「この卑怯者!」
「ド外道!」
もうどっちも負けろー!
「今私に野次飛ばした奴後で覚えてろよー?文次郎、小平太、留三郎!」
「はっごときが何が出来る!」
お前らが今狙ってる女の子私が落としてやるからな!
すいませんでした




先輩が勝ちました(不戦勝)





「適当な感じで終わったな」
「私刀すら抜いてないんですけど・・・まさか後ろにある小石に躓いてこけて頭打つとは・・・」
先輩説明臭い台詞ありがとうございまーす」
「お安い御用よ乱太郎。私今回下ネタ出してないしこのぐらいは」
って嫌なお色気担当だよね」
「行き成り出てきて失礼だね伊作。じゃあ花房巻之助の手当てなどは頼んだよ不運委員長」
「ええっ!?」
「保健委員だもんねー?」
「結局泡食うのは僕たちなんだなぁ・・・」
「私のモットーは 不運には他人も巻き込めホトトギス!だからね!」
「それホトトギスの意味ないっすよ先輩」